プシャール結節とは？

プシャール結節はリウマチとよく似た症状で、いわゆる、変形性関節症の一種です。

 

心配になって、病院に行ってみたらプシャール結節と言われ、他になにかできる手立てはないかと、当院に多くの方がお見えになっています。

 

プシャール結節は、主に手指の第二関節に痛みや腫れ、こわばりなどの症状が現れます。

 

手を酷使する仕事や家事を行う方に発症しやすく女性にも多い疾患です。

 

指関節の軟骨が摩耗・変形し、痛みを感じます。

男性よりも40代以降の女性に多い疾患です。

 

指を曲げる動作で痛みを強く感じ、次第に何もしていなくても痛みを感じるようになります。

 

外見上の変化では、指がこぶ状に腫れあがり太くなることがあります。

プシャール結節の原因

プシャール結節の症状は見てすぐにわかります。

 

痛みも感じますが、発症原因がよくわかっていない病気です。

 

私の見解では、老化、手指の使い過ぎが原因となり軟骨がすり減り、腱の炎症が、指の第二関節の痛みを誘発すると考えています。

 

閉経期に多い症状ですので女性ホルモンのバランスが影響している場合もあります。

 

女性ホルモンであるエストロゲンには、腱や滑膜を守る働きがあるのですが、分泌が減少すると痛みが出やすくなります。

 

エストロゲンの分泌が急激に減少することにより、関節の負担が増し、関節に炎症が起きやすくなるために、プシャール結節が起こるこも原因のでひとつではないかと考えています。

 

実際に、ホルモンバランスの調整を行うことで痛みが改善する方もいるので、ホルモンバランスは深く影響していると思います。

似た症状を持つ病気や疾患

プシャール結節とリウマチには、よく似た症状があります。

 

手指のこわばり、第二関節の痛みや腫れ、関節の変形などが似通った症状です。

 

この2つの違いは、リウマチなら早朝のこわばり、血液検査での免疫異常、貧血・倦怠感などの全身症状が現れるところです。

 

一方のプシャール結節は、手指に痛みがありますが、手首などの他の部位にはあまり症状が出ません。

 

レントゲンで撮影すると、骨棘が見られますが、リウマチでは関節の破壊が確認できます。

 

リウマチは免疫疾患であることがわかっています。

 

指の第二関節の痛みとリウマチとをしっかりと見分けたうえで施術を行います。

 

悪化するとどうなるか？

プシャール結節は悪化すると、手の指の第二関節が大きくボコッと腫れてきます。

 

その後、症状が進行すると腫れている関節の部位が炎症を起こし、赤く腫れ上がるようになります。

 

同時に関節の痛みも生じます。

 

さらに指や手の骨が変形してしまいます。

 

骨が変形すれば、パソコンの操作や筆記など、手先の細かい作業がうまく行えなくなります。

 

最終的には、何もしていない状態でも痛みを感じるようになります。

 

指の第二関節の痛みの対策

プシャール結節は、原因が不明と言われている為、確固とした対策が確立されていないと言われています。

 

発症した場合でも、そのまま放置していても2、3年で自然よくなることもあります。

 

完治するまでの間、できる限り指を休ませ痛みを緩和し、指関節の変形を防ぐことが大切です。

 

できれば、あまり関節を動かさないほうがいいでしょう。

 

そのため、指関節のテーピングが有効な予防法として知られています。

 

他にも、軟膏や湿布を使えば、痛みを抑えられますが根本的な解決方法になりません。

 

入浴時には、指を温める温熱療法も痛みを和らげてくれます。

 

関節のこわばりを解消するために、お湯の中で指をよく動かすと有効な予防になります。

プシャール結節でお悩みの方へ

プシャール結節は、ホルモンバランスが乱れ、第１関節と第２関節の隙間が狭くなって、痛みが生じています。

 

仙人堂では、狭くなった関節に隙間を作り動きをよくしていく矯正を行います。

 

矯正は、ミリ単位で行う関節にやさしい方法で行いますの、ボキボキやるようなことは行いません。

 

矯正で痛みが取れない場合は、ホルモンバランスの調整を行いエストロゲンの分泌を促します。

 

変形を完全に戻す事は難しいですが痛みを改善することはできます。

 

プシャール結節をどうにかしたいと、お悩みの方はご相談ください。