四十肩・五十肩とは？

四十肩・五十肩というのは、実は江戸時代の文献にも登場するほど古くから知られた病気でもあります。

 

特に、日本ではよく見聞きする身近な症状です。

 

中高年になればそれこそ誰にでも発症する可能性があります。

 

そのため、四十肩・五十肩を自覚しながらもそのまま放置してしまう方も少なくありません。

 

四十肩・五十肩というのは、医学的には「肩関節周囲炎」と呼ばれる病気になります。

 

女性の場合には髪を結ぶとき、男性の場合にはシャツを着るときなどに四十肩・五十肩を意識することになるのではないでしょうか。

 

痛くて肩が上げられない、突然肩周辺が激しく痛むといった症状が代表的なものになります。

 

四十肩・五十肩は、その名前の通り、40代以降の人に発症しやすいという特徴があります。

 

四十肩と五十肩でそれぞれ別個のもののように思っている方もいるでしょうが、それぞれで男女差や運動習慣の有無などにも差がありません。

 

左右の発生率についても違いがありませんので、利き腕といったものも関係ないのです。

 

ただ、若い頃に野球をはじめとしたスポーツで肩を酷使していたという方、肩を痛めたことがある方は発症しやすい傾向にあります。

 

普段から猫背気味の方も四十肩・五十肩のリスクが高いといえるでしょう。

 

意外に生活習慣も四十肩・五十肩には関係していますので、寝不足、睡眠の質の低下、偏った食生活、ストレスなども四十肩・五十肩のリスクを高める可能性があります。

 

原因

昔からよく知られている四十肩・五十肩なのですが、その原因というのははっきりとわかっていません。

 

ただ、現時点では加齢によって肩の関節や筋肉、肩周辺の組織が固くなったり縮んだりすることが炎症や痛みを引き起こすのではないかと考えられています。

 

それに加えて、普段の生活習慣やストレス、ホルモンバランスの変化といったものが重なることによって四十肩・五十肩が発症するといわれています。

 

悪化するとどうなるか？

四十肩・五十肩というのは、通常であれば自然によくなるものです。

 

しかしながら、放置することによって肩が動かなくなるといった後遺症が残ることもあります。

 

注意しておきましょう。

 

間違われやすい疾患

四十肩・五十肩と間違えられやすいのは、やはり肩こりでしょう。

 

ただ、肩こりというのはあくまでも筋肉の疲労から来るものです。

 

四十肩・五十肩とはまったくの別物ですので、混同しないようにしておきましょう。

 

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四十肩・五十肩というのは、一般的には2年くらいかかりますが自然によくなるものです。

 

そのため、基本的にはその症状を和らげるための努力を自分でしていくことになります。

 

それにあたって理解しておきたいのが四十肩・五十肩の「急性期」と「慢性期」です。

 

四十肩・五十肩の急性期というのは、激しい痛みが伴います。

 

特に、その痛みは夜寝ているときに激しくなる傾向があります。

 

枕やクッションなどを活用して、その痛みを軽減できるようにしていきます。

 

就寝前に入浴して肩を温めておくというのもひとつです。

 

ただ、その激痛が炎症から起こっている場合には、温めるよりも冷やしたほうがいいです。

 

痛むところが熱っぽい、温めても痛みが和らがないというときには、冷やすようにしてみましょう。

 

慢性期には急性期ほどの激しい痛みというのはなくなっているはずです。

 

慢性期には、肩を冷やさないようにして、カイロや温湿布、保温サポーターなどを駆使してとにかく温めるようにします。

 

入浴の際にはぬるめのお湯にゆっくりと浸かるようにしましょう。

 

慢性期には無理のない範囲で腕や肩を動かしていくようにします。

 

痛いものを無理に動かしてしまうと悪化してしまうこともありますので、あくまでも無理のない範囲内でおこなっていきましょう。

 

急性期であっても慢性期であっても、激しい痛みを感じるときには薬でその痛みを抑えるようにしましょう。

 

市販の鎮痛剤でもいいですし、病院であれば激痛を抑えるための鎮痛剤や局所麻酔剤を使ってもらえるかと思います。

 

四十肩・五十肩は、肩の疾患の中では腰のヘルニアなどに匹敵するほどのレベルものになります。

 

一般的に原因は不明と言われていますが、四十肩、五十肩は肘の骨が歪んでいたり、肩が内側に巻き込んでいるのでこれらを正しい状態に戻さなくてはなりません。

 

歪みと筋肉に対するアプローチが必要になってくるのですが、施術を受けた方はおわかり頂けると思うのですが痛い所が移動してきたとおっしゃいます。

 

これは正確には、痛い所が移動したのではなくて、２番目に痛い所、３番目に痛い所が次々と出てきているからなのです。

 

ようは、いろんな場所を痛めすぎている状態にあるので、すべての痛むを取り除くことで痛みも動きも改善していくのです。

 

痛い状態で動かしすぎてしまい、多くの方が悪化させています。

 

当院では、できるだけ早くよくなって頂きたいので自分でできるセルフケアをあわせて指導しています。

 

2年も痛みを我慢したくないから少しでも早くよくなりたいという方は、二人三脚で改善していきましょう。