2018年11月15日
なかなかよくならない椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症の正体
なかなかよくならない椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症の正体
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症で悩まれている方は、とても多くいらっしゃると思います。
いつまでたってもよくならないというのは、とても不安になりますよね。
どちらも、重度の腰の痛みとひどい足のしびれが特徴ですが、似たようなもので黄色靭帯骨化症というものがあります。
黄色靭帯骨化症は、どんな症状がでるの?
- 足のしびれ
- 足が締め付けられるような感じがする
- 足の脱力感
- 歩きにくい
- 頻尿
- 尿漏れ
黄色靭帯骨化症とは?
黄色靱帯骨化症とは、どのようなものか説明していきます。
脊髄の後ろにある黄色靱帯という靭帯にカルシウムが沈着することによって骨になり、それがだんだん大きくなってしまい神経を圧迫するという病気になります。
神経が圧迫されることによって、主に足の麻痺を起こします。
他にも足のしびれや歩きにくさ、膀胱の働きの悪化といったものが起こります。
黄色靱帯骨化症の頻度というのは、はっきりとわかってはいません。
ただ、CTスキャンを使った研究では約36%の方に黄色靭帯の骨化があると言われています。
特に、30歳以降に多いことがわかっているそうですが、仮に骨化があったとしても神経麻痺が起こっていなければ黄色靱帯骨化症と言われることはありません。
現時点では黄色靱帯骨化症の患者さんは40歳以上が多く、男女の差はほとんどないです。
黄色靱帯骨化症というのは聞き慣れないし、耳慣れないです。
黄色靭帯骨化症で悩んでいる有名人
しかしながら、意外に有名人の方も黄色靱帯骨化症を多く発症しています。
野球指導者である若生正廣さん、野球選手である越智大祐さん、酒井勉さん、宮本大輔さん、プロレスラーである志賀賢太郎さん、福岡ソフトバンクホークスに所属する野球選手である大隣憲司さん、大相撲力士である琴国晃将さん、アマチュア野球選手である花城直さん、元プロレスラーであり元歌手であり東京都品川区議会議員でもある木村健悟さん、東京ヤクルトスワローズに所属する野球選手である徳山武陽さん、元東北楽天ゴールデンイーグルス一軍監督である星野仙一さん・・・とこれだけの方が黄色靱帯骨化症を発症しているのです。
黄色靱帯骨化症を発症した方の中でもっとも有名なのは、やはり元東北楽天ゴールデンイーグルス一軍監督である星野仙一さんでしょう。
監督在任中の2014年5月26日にこの病気と腰椎椎間板ヘルニアを併発していることが判明し、翌27日から休養に入りました。
その後、手術とリハビリを経て同じ年の7月25日には現場復帰をしています。
そして、同シーズン末に退任しています。
星野仙一さんはもちろん、黄色靱帯骨化症を発症している方というのはアスリートがほとんどです。
黄色靱帯骨化症の原因とは?
黄色靱帯骨化症は黄色靭帯の骨化によって起こるのですが、いろいろな原因が重なって起こると考えられています。
はっきりとした原因はわかっていませんので、原因不明と考えていいでしょう。
現時点では外力や加齢、遺伝、代謝などが黄色靱帯骨化症の原因として考えられているそうです。
何かしらの原因によって大きくなった靭帯の骨化が神経を圧迫するとで、黄色靱帯骨化症を発症するのです。
黄色靱帯骨化症に関しては原因のひとつとして遺伝も挙がっているのですが、黄色靱帯骨化症が必ず遺伝するということはありません。
ただ、遺伝しやすい家系といったものはあると言われています。
悪化するとどうなるか?
黄色靱帯骨化症で骨になった靭帯というのは、だんだん大きくなることがあります。
神経をどんどん圧迫していきますので、悪化することによって麻痺が強くなることもあります。
また、黄色靱帯骨化症を発症している状態で転ぶといったことがあると、急に麻痺が進むこともあります。
注意しておきたいところです。
椎間板ヘルニアや脊柱管がなかなかよくならないとお悩みの方へ
脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアがなかなかよくならない方は、もしかしたら黄色靭帯骨化症の場合があります。
もしも、心配な場合信頼できる病院でしっかりと検査をしてもらう。
セカンドオピニオンで、別の病院に行ってみるなどの選択肢をするのもいいでしょう。
病院と合わせて、体の歪みを矯正し自然治癒力を高めることも有効です。
ひとつのことを続けていても、変化が出ない方は新しい選択肢を用意してみてはいかがでしょうか?